女性の尿トラブル

女性泌尿器科では、泌尿器科の中でも、男性には無い女性特有の症状をきたす疾患を対象に診療しています。なかでも、頻尿や尿漏れなどの排尿に関する症状や、膀胱と子宮、直腸などの臓器が膣から飛び出す性器脱という、出産を経験した女性特有の症状で悩まれている方は多いです。

「どの科を受診したらよいか分からない」「受診するのが恥ずかしい」と悩まれている女性の方は、ぜひ一度ご受診ください。当院は、患者様のプライバシーに配慮した空間で、丁寧な診療と分かりやすい説明を心がけています。

膀胱炎

膀胱炎とは

膀胱炎とは

膀胱炎は女性に多い疾患で、主に大腸菌などの腸内細菌が、尿道から膀胱に入り込むことによって起こります。とくに女性は男性と比べて尿道が短いため、膀胱に細菌が入りやすくなっています。

急性膀胱炎

急性膀胱炎は、体の抵抗力が落ちているときや、極端におしっこを我慢した後、あるいは性交渉後などに発症しやすく、繰り返される方も多い疾患です。

急性膀胱炎の主な症状
  • おしっこが近い(頻尿)
  • おしっこが出終わっていない感じがする(残尿感)
  • 排尿後に、下腹部に響くような痛みが生じる
  • 排尿時に不快感がある
  • 尿が白く濁って見える
  • おしっこに血が混じる(血尿)

なお通常は、発熱はありません。

急性膀胱炎の治療について

たいていの場合は、抗生剤の内服によって、数日で症状が改善します。しかし、治癒したからといって安易に考えず、一年のうちで繰り返し再発するような方は注意が必要です。また急性膀胱炎を発症すると、尿路結石や尿路奇形が原因であったり、子宮に筋腫などの病変が見つかったりする可能性もあります。

原因菌の70-80%は大腸菌ですが、最近は耐性菌も多く存在するため、抗生剤が効きにくく慢性化してしまうケースも増えてきました。長引かせたり繰り返させたりしないためにも、泌尿器科受診をお勧めします。当院では、日本泌尿器科学会専門医の院長が、膀胱炎の診療を行っています。お気軽にご相談ください。

慢性膀胱炎

慢性膀胱炎は、閉経後の中高年女性に多い疾患です。急性膀胱炎のような強い症状はありませんが、下腹部不快感、頻尿、残尿感、排尿時のかすかな痛みなどが持続します。神経因性膀胱などが基礎疾患にある場合もあります。

細菌感染が原因ではない場合も多く、抗生剤が効かないため、漢方薬や、膀胱の刺激を和らげる薬剤を用いて治療を行います。また同疾患は、女性ホルモンの低下とも関連しており、更年期症状に対するホルモン補充療法で、慢性膀胱炎の症状も改善することがあります。

膀胱炎の予防

1.膀胱内は無菌状態ではありません。細菌が膀胱に入っても排尿で排泄されております。人間には本来、細菌を跳ね返す抵抗力が備わっています、疲労やストレスがたまると免疫細胞の働きが低下するので、注意しましょう。

2.極端に尿を我慢することは避けましょう。我慢によって膀胱内の細菌は増殖するチャンスが増えます。ある一定数以上に増えてしまうと、抵抗力では防ぎきれず膀胱の粘膜に炎症を起こしてしまいます。

3.性行為の後は、尿意がなくても、排尿して膀胱をからにして下さい。論文によりますが女性の膀胱炎のきっかけは、40-50%から70%が性行為というデータがあります。

4.排尿後、排便後のペーパーは必ず前から後ろへ拭いてください。逆だと、肛門周囲の細菌が尿道口に入りやすくなります。

5.ちょっと変だなと思ったら、普段より多めの水分(1日ペットボトル3本程度1.5L)摂取を心がけて下さい。アルコール禁止、水分はカフェインを避けるため、水 ほうじ茶 麦茶が良いでしょう。

6.再発しやすい方はクランベリージュ-スを試しても良いかもしれません。キナ酸が尿を酸性化し、細菌の増殖を防ぐという説があります。

7.生理前は黄体ホルモンが増加して頻尿や尿漏れになりやすく、膀胱炎になりやすい時期です。特に注意してください。体の冷えは抵抗力を落とすので、半身浴など温めると良いでしょう。

腎盂腎炎

膀胱炎の症状が先行し、その後高熱を来たした場合、腎盂腎炎が疑われます。腎盂腎炎とは、細菌が膀胱から尿管や腎盂に逆行することで引き起こされる、腎盂や腎臓の感染症です。適切なタイミングで抗生剤の内服や点滴を行わなければ、敗血症に至ったり、再発を繰り返すと腎機能が低下してしまったりする恐れもあります。

腎盂腎炎が疑われる主な症状
  • 40℃近い発熱
  • 片方の腹部や腰の痛み
  • 尿に膿や血が混じる

膀胱炎の後に上記のような症状を呈した場合、腎盂腎炎が考えられます。早急な治療を必要としますので、直ちにに当院にお越しください。

過活動膀胱

過活動膀胱とは

過活動膀胱とは、膀胱が過敏になってしまうことで、膀胱におしっこが十分溜まらないうちに尿意を感じ、我慢しても抑えることのできない状態です。40歳以上の女性の10人に1人が、過活動膀胱の症状を経験しています。

過活動膀胱の主な症状
  • おしっこが近い(頻尿)
  • 我慢できないほど強い尿意が急激に起こる(尿意切迫感)
  • トイレまで間に合わず漏れてしまう(切迫性尿失禁)
過活動膀胱の原因

中枢神経(脳や脊髄など)の障害が原因で起こる神経因性膀胱や、骨盤底筋群の緩みによるものが考えられますが、原因はよくわかっておりません。

過活動膀胱の治療

過活動膀胱の治療には、膀胱の過敏性を和らげる薬剤を用いた薬物療法や、尿意を我慢して膀胱を訓練する行動療法があります。また、骨盤底筋群を鍛えることも推奨されています。

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁とは

腹圧性尿失禁とは、くしゃみや咳など、おなかに急激な力が入ったときにおしっこが漏れてしまうタイプの尿失禁のことです。骨盤底筋群と呼ばれる、尿道の周囲を取り囲んで支えている筋肉の緩みや、尿道そのものの機能低下を原因として起こります。女性では、最も多いタイプの尿失禁となります。

加齢による筋力の低下はもちろん、女性は妊娠や出産などでさらに緩む傾向があります。肥満や、慢性的な便秘も影響すると言われています。

腹圧性尿失禁に対しては、薬物治療と同時に、骨盤底筋群を鍛える体操の指導を行います。尿道を支える力を強化することがポイントとなります。これらを行っても改善が認められない場合は、尿道をサポートするための手術を検討します。

骨盤底筋体操とは

骨盤底筋体操とは、肛門や膣を締める訓練をすることで、尿道の周りの骨盤底筋を鍛える体操です。

肩やおなかの力を抜き、リラックスした状態で、おしっこを途中で止めるようなイメージで、肛門と膣、尿道にゆっくりと力を入れていきます。そして、おなかに余分な力を入れないよう、肛門と膣と尿道だけをきゅっと締め、その後息を吐きながらゆっくり緩めます。締めている間も、呼吸は止めないようにしましょう。体勢は仰向けやうつ伏せなどから始め、徐々に座位や立位など、色々な体勢で行うようにします。ゆっくり5秒数えるまで締めた状態を保ち、可能であれば1日4~5回、この運動を繰り返しましょう。

また、コーヒーなどの利尿作用のある飲み物の摂取を減らしたり、便秘を改善する食事を心がけたりするといったことも、骨盤底筋に負担を与えないために大切です。
継続すると効果が現れるので、日常生活でできるところから取り組んでいきましょう。

特殊な膀胱炎として

間質性膀胱炎(膀胱部痛症候群)

間質性膀胱炎は、膀胱に起こる原因不明の炎症により、頑固な頻尿や尿意切迫感、尿を我慢したときの下腹部痛などを呈する疾患です。

膀胱粘膜の細胞や免疫の異常が原因ではないかと言われていますが、いまだにはっきりとした原因は明らかになっておりません。尿検査を行っても、尿自体には異常がない場合がほとんどです。

間質性膀胱炎(膀胱部痛症候群)は、薬物療法や行動療法など、いくつかの方法を組み合わせ、症状の緩和や軽減を目標に治療していきます。

骨盤臓器脱(性器脱)

子宮脱や直腸脱などの骨盤臓器脱(性器脱)は、骨盤内臓器を支えている筋肉が緩み、膀胱や子宮、直腸などの臓器が膣から飛び出してしまう疾患です。経膣分娩を行った女性の約半数が、生涯のうちに何らかの骨盤臓器脱を経験すると言われています。

外陰部の不快感や腹圧性尿失禁をしばしば伴い、重症化すると排尿障害を起こすこともあります。自然と元に戻ることは無い疾患なので、すぐに泌尿器科を受診することが望ましいですが、恥ずかしさからなかなか受診できない女性も多いです。どうか1人で悩まず、当院にご相談ください。

症状の軽い方は、薬物治療や骨盤底筋体操で改善する場合もありますが、基本的には手術による治療が勧められます。

新橋日比谷通りクリニックでは、女性でもかかりやすいようスタッフ一同配慮し、プライバシーを守り日本泌尿器科学会専門医が診療にあたっております。
些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

医院概要

新橋の内科・泌尿器科新橋日比谷通りクリニック

住所
〒105-0004
東京都港区新橋2-12-16 明和ビル3F
最寄駅
JR「新橋駅」日比谷口より徒歩4分
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電話
03-3595-4976 (ヨクナロー)
※当院は予約制ではございません
診療時間
日祝
10:00~14:00 -
16:00~20:00 -

休診日:日曜・祝日
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