泌尿器科について

泌尿器科では、腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道までの尿路に関係する臓器と生殖器系のすべての診療を行います。泌尿器科は男性ばかりでちょっとかかりにくい、恥ずかしいと思われる女性もおりますが、私の今までの経験では、ほぼ半々です。

健康診断で尿の異常を指摘された場合や頻尿、夜間頻尿、尿失禁、膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、骨盤疼痛症候群、前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石など)、陰嚢水腫、性行為感染症(クラミジア感染症、淋菌感染症、尖圭コンジローマなど)、腎細胞がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣腫瘍などでお悩みの方も、ご相談ください。我慢せずに、こじれる前に受診してください。
適切な診療とわかりやすい説明を行います。

また当院では、男性更年期(正確には加齢男性性腺機能低下症)、性同一性障害のホルモン療法も行っております。

頻尿

男性の場合

前立腺炎・前立腺肥大症・尿道狭窄・脳梗塞後の膀胱の神経障害(神経因性膀胱)・過活動膀胱・心因性頻尿・認知症など

女性の場合

膀胱炎・過活動膀胱・神経因性膀胱・心因性頻尿など

頻尿の患者さんの診断のポイントとしては、残尿があるか否か(正常は50ml以下、超音波でチェックできます)、多尿(水分の取りすぎによる尿量増加)の可能性はないか、膿尿(尿の細菌感染)の有無、糖尿病、骨盤内手術や脳卒中の既往歴がないか、ストレスなど心理的な要因等をチェックします。

心因性頻尿

身体に明らかな原因(身体疾患)がないにも関わらず、ストレスや何らかの心理的要因のため1日に何回も尿意を感じて、時に10分おきほどの頻尿になります。
過去に、電車や渋滞中の車で失禁したり、我慢できなかった経験がトラウマとなり、その記憶を消すことができず、いわゆる予期不安を持ってしまうことが多々あります。真面目で几帳面な性格な人ほどかかりやすい傾向があります。
パニック障害や強迫障害の症状が頻尿という形で出ている可能性も考えられます。治療としては、認知行動療法や抗不安薬、頻尿改善剤の投与を行います。

前立腺肥大症

前立腺肥大症は、精液の一部をつくる男性特有の臓器(前立腺)が肥大または過剰に前立腺部尿道の平滑筋が緊張した結果、排尿トラブルを起こします。前立腺が肥大する原因は、はっきりと解明されていませんが、男性ホルモンの働きや生活習慣病が関係するといわれており、一般的に加齢と共に肥大の症状が悪化していきます。

排尿症状

出始めるのに時間がかかる、尿に勢いがない、終わりまで時間がかかる、途中で途切れる。キレが悪く下着を汚すなどの症状。

蓄尿症状

尿をする回数が多い(1日8回以上)、急に尿がしたくなって、がまんが難しい、がまんできずに尿をもらす、夜何度もトイレに行く。(患者さんの半数は過活動膀胱を合併します。)

夜間頻尿の時、注意を要するのは、夜間多尿との鑑別です。夜間の尿量が1日尿量の1/3をこえたら、多尿による頻尿と言えます。これは排尿日誌をつけることでわかりますので、水分やアルコールを摂取する時間帯、睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群に注意します。また心不全や腎機能が衰えてくると多尿傾向になります。

検査

自覚症状の重症度を国際前立腺症状スコア(IPSS)で評価します。

国際前立腺症状スコア(IPSS)

尿流量検査

排尿の状態がよくわかりますが、機械に向かって排尿すると緊張のためにいつもの排尿ができない患者さんもいます。
当院の検査機器はTOTOのフロースカイというトイレ一体型のタイプですので、自然な排尿状態がわかります。

前立腺肥大症の患者さんに多い特徴

排尿後、残尿の有無を超音波検査で見ます。同時に前立腺の体積を計測します。
正常な前立腺はクルミ大15-20g程度ですが、高度な肥大ですと100gリンゴ大を超えることもあります。

治療

薬物治療 患者さんの年齢、重症度、性的活動度に配慮して薬剤を選択します。

  • 生薬(セルニルトン、エビプロスタット)・漢方薬(八味地黄丸、牛車腎気など)
  • αブロッカー(ハルナール、フリバス、ユリーフ)
  • ホルモン製剤(プロスタール、パーセリン)
  • 5α還元酵素阻害剤 アボルブ
  • PDE-5阻害剤 ザルティア

排尿症状の改善には、αブロッカーを中心とした治療が行われますが、蓄尿症状の強い患者さんは、ザルティアや頻尿改善剤と併用することがあります。
ザイズの大きい場合は、アボルブによって、半年で約3割程度の前立腺の縮小が認められます。副作用としてαブロッカーには、排尿が良くなっても、射精障害を起こすものもあり、薬剤の選択とさじ加減には経験が必要です。

※新しい前立腺肥大症のお薬 ザルティア

手術

薬による治療で改善が得られない場合、考慮されます。
基本的には内視鏡手術であり、開腹手術はまれです。

ED(勃起不全)と前立腺肥大症

Q ED治療薬が前立腺肥大症の新しい治療薬になると聞いたのですが?
A はい。前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬としてPDE5阻害薬が発売され1年が経ちました。前立腺肥大症の下部尿路症状(残尿感や頻尿など)はEDの原因となります。
このお薬(一般名タダラフィル2.5mg,5.0mg)は、陰茎海綿体の平滑筋を弛緩させ、勃起を維持する作用がありますが、同時に肥大した前立腺部尿道の緊張をやわらげ排尿障害を改善します。EDを合併した前立腺肥大症の方に最適なお薬であり保険診療が可能です。
海外では、すでにタダラフィルの定期内服が行われており、血管内皮細胞の保護作用により動脈硬化の進行を抑制するという報告もあります。まさに抗加齢効果の期待できる薬剤と言えます。思いあたる症状のある方はぜひ受診をお勧めします。

前立腺炎

急性(細菌性)前立腺炎

急性前立腺炎は、多くは大腸菌などの細菌による感染で炎症をおこし、38℃以上の高熱や強い排尿痛や残尿感、頻尿症状、全身倦怠感が出現します。速やかな抗菌薬の点滴や内服薬で炎症が治まれば、通院治療が可能ですが、こじれると敗血症を起こすため入院が必要です。突然の発熱があり排尿症状を患者さんが訴えないと風邪と間違えられることがあり、侮れない疾患です。

慢性前立腺炎/慢性骨盤疼痛症候群(CP/CPPS)

慢性前立腺炎は、20~40代に多く、細菌が証明されないことも多く、ウイルスやクラミジ アが原因の場合もあります。 長距離ドライバーや長時間座りっぱなしの事務職の方に多いことから骨盤内の血液のうっ滞なども要因とされておりますが、潜在的な排尿障害が原因という考えもあり、専門医の間でも議論の多い疾患です。
急性型のようなわかりやすい症状はなく、比較的軽いかつ慢性的な会陰部(陰嚢と肛門の間)不快感、下腹部や太もも内側の鈍い痛み、頻尿、排尿痛、残尿感、排尿後のチクッとした尿道痛、射精痛・精液に血が混じるなど様々な症状がでます。
これらの症状がその日によって改善したり、悪化したり、波があります。
基本的に薬物治療中心ですが、生活習慣の見直しも必要です(アルコール摂取や疲労・ストレスの蓄積)。
症状が改善するまでは数か月かかることも多く、再発しやすいため、あちこちの泌尿器科を受診される患者さんも多い医者泣かせの疾患です。

前立腺がんとPSA値

前立腺がんの発がんのメカニズムは明らかになっていませんが、食生活の欧米化や加齢、男性ホルモンの影響があるといわれています。
前立腺がん特徴は進行が遅く、がん特有の症状がないため、がんが膀胱や尿道を圧迫し、排尿トラブルなどが出てから気づくことが多い病気です。
前立腺がんは進行すると、がん細胞が骨やリンパ節に転移しやすく、稀に下半身麻痺などの症状があらわれます。

PSA(前立腺特異抗原)

前立腺がんや前立腺肥大症、前立腺炎で上昇し、射精後や、自転車などの刺激でも上昇します。がんの発生に敏感に反応するため、早期がんの発見にとても重要な検査です。
年齢や前立腺の大きさでも解釈は異なりますが、一般に4.0ng/ml以下であれば正常、4-10未満でグレイゾーン、10を超えるとがんの確率が50-80%に及びます。
1回だけ高くても、過度に心配することなく、データの推移を見て行くことが大切です。あやしい時は、生検を行い確定診断をします。

PSAは前立腺がんを見つける手段として、手軽に行える血液検査です。
50歳を過ぎたら1年に1回程度、定期検診を受けることをお勧めします。
遺伝的な傾向が強いがんですので身内に前立腺がん患者がいる場合は、若年で発症する可能性が指摘されています。40歳を過ぎたら一度検査を受けることをお勧めします。

結石

日本人の尿路結石(腎結石、尿管結石)の生涯罹患率(一生のうちに結石で受診する人)は100人中6人程度という調査があり、うち4人に1人は再発します。生活習慣病のひとつとも考えられており、メタボリックな患者さんがかかりやすい疾患です。
男性に多いのですが、閉経年齢になると男女差がなくなります。結石の約8割はシュウ酸カルシウムという成分でできており、単純X線写真に写りますが、尿酸結石は写りません。結石が腎臓にある時は、かなり大きくなっても痛みはなく、石が尿管に落ちて来ると、尿の流れが悪くなり激痛が出ます。
治療としては、石のサイズが5mm以下の比較的小さなもので、痛みのコントロールが可能であれば、自然に出るのを待ちます。一方それ以上の大きさで、なかなか出てこないと(約6週間以上)、腎臓のはれ(水腎症)が続き尿は作られなくなってくるため、最終的に腎臓が機能しなくなります。痛みもなくなります。したがって結石の患者さんは、必ず排石されるまで経過を見る必要があるわけです。その場合は、体外衝撃波砕石術や内視鏡的砕石術を行います。

結石の予防
  • 結石は尿の成分が固まってできるので、水分摂取を心がけ1日尿量を1.5から2リットル程度を確保しましょう。
  • カルシウム不足を避けましょう(カルシウムは食物中のシュウ酸と結合し、便として排泄 されます。)
バランスの良い食事
  • 基本的に生活習慣病の予防が結石の予防にもなります。

不妊症

10組に1組の夫婦が不妊症というデータがあり、女性側男性側因子はほぼ半数です。
男性は泌尿器科的に検査を行い。異常を調べます。

精液検査

精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを検討します。
精液は、2-7日の禁欲期間の後に、用手法(マスターベーション)で全量を採取します。
精液の状態は日によって変わるため、異常値が出た場合再検査を行います。

精液検査の正常値
(WHOラボマニュアル-ヒト精液検査と手技-5版より)
  検査項目 下限基準値 
精液量 1.5ml以上
精子濃度 1500万/ml以上
総精子数 3900万/射精以上
前進運動率 32%以上
総運動率 40%以上
正常精子形態率(厳密な検査法で) 4%以上
白血球数 100万/ml未満

男性不妊症の原因としては、精索静脈瘤が多くエコーや触診にて診断します。
この疾患は陰部や下腹部不快感を感じることも多く、手術によって治療可能です。
現在は、顕微受精が進歩しており無精子症でも精巣内精子採取によって受精させる不妊治療は広まっています。

精液検査は原則的に健康診断と同様に自費診療となりますので、ご了承ください。
(疾患によっては保険診療となる場合もございます。)

診察料3,000円 精液検査7,000円(税込み)

当院ではブライダルチェックを行っております。

医院概要

新橋の内科・泌尿器科新橋日比谷通りクリニック

住所
〒105-0004
東京都港区新橋2-12-16 明和ビル3F
最寄駅
JR「新橋駅」日比谷口より徒歩4分
銀座線「新橋駅」出口8より徒歩4分
三田線「内幸町駅」出口A1より徒歩1分
銀座線「虎ノ門駅」出口1より徒歩7分
電話
03-3595-4976(ヨクナロー)
診療時間
日祝
10:00~14:00 -
16:00~20:00 -

休診日:日曜・祝日
※最終受付は、診療時間終了の15分前となります。

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